
“『カラマーゾフの兄弟』は、あくまで未完の物語である。”
去年1年かけてチマチマと読んだ光文社古典新訳文庫『カラマーゾフの兄弟』の最終巻の巻末にあった解題の最後の一文。あれだけ長々と読んでまさか続きが構想されてたなんてという思いで「まじかよ!」と年の暮れの晩に独り叫んだ。年末年始の特番を色々録画したけれど、なかなか消化できずにいる。どうしてもNetflixの方に目が行ってしまって、「このサイテーな世界の終わりに」という米マンガ(原題 The End Of The Fucking World)がドラマになっててメチャクチャ興奮した(ドラマの制作はなぜかイギリス)。
遅くなりましたが、2017年の暮れに作業を進めていた短編マンガ「ビールを買いに」が、Webマンガ雑誌「COMIC MeDu(めづ)」にが掲載されています。大学を出たが就職先がなく、実家でダラダラと過ごす無職男の行き場のないお話です。Webなので閲覧はタダですから、立ち読み感覚で読んでみなよマザファカー! よろしくお願いします。
リンク〈ビールを買いに〉
「ビールを買いに」は実体験と重ね合わせているところが多いので、舞台となるマンションや町は自分が暮らしていた地元をイメージして描いた。あくまでイメージなので、年末実家に帰りモデルとなった場所(実家のマンションとか)を見て来たけど、ディティールは全然違っていた。こういうのって取材してから描くべきなのかも知れないけど、地元そのものを描きたい訳じゃないので、いちいち写真を撮ってそれを元に描く必要はないし、むしろそうしない方がいい絵になると思っているので、違ってていいと納得している。けれどずっと見てきた光景なのでかなり詳細に記憶しているつもりだったのに、現実とのズレにちょっと焦った。あと、図書館は高知に旅行したときに行った文学館の隣にあった建物をモデルにした(多分図書館なんだけど閉まってた)。
「MeDu」には3ヶ月に一本のペースで掲載してもらう予定なので、次回は4月ごろになると思います。それに向けてまた別の短編を今作っています。今年はこのペースでコツコツと作品を描けるように頑張ります。プラス出来れば夏〜秋に自主冊子を一本作ってコミティアに出たいな、という感じです(コミティアは自分が40歳になるまでは年1回は参加しようと考えていて)。まあ会社の方の仕事もあるし、ゲーム(モンハン!)もあるしで不安はありますが、フンドシしめて(パンツ釣り上げて)やっていきますぜ2018年、という感じです。
それと、宣伝や作業報告用にツイッターアカウント作りました。よかったらチェックしてみてください。
リンク〈OFoshima〉